公開日:2021/09/15
高齢化社会にともない、注目される介護の仕事。なかでも介護福祉士は唯一の国家資格のため、資格取得を目指す方もいるのではないでしょうか? 今回の記事では、受験資格を取得する4つの方法や独学で受験資格を取得する方法について解説します。介護の資格取得を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
介護福祉士の受験資格を取得するためには、以下4つの方法があります。
・実務経験
・養成施設
・福祉系高校
・EPA(介護福祉士候補者)
それぞれ順番に説明していきます。
「実務経験」については、独学で受験資格を取得する唯一の方法となります。3年以上の実務経験および実務者研修(旧ヘルパー1級)を修了すれば、介護福祉士国家試験の受験資格を取得できます。一般的な流れとしては初任者研修(旧ヘルパー2級)から実務者研修を経て、介護福祉士の資格取得を目指すことになるでしょう。
養成施設を経て介護福祉士の受験資格を取得するには、2つの方法があります。
・介護福祉士養成施設を卒業
専門学校などの養成施設(2年以上)を卒業すれば、受験資格を取得できます。
・大学~養成施設を卒業
福祉系大学などで指定のカリキュラムを修了後、養成施設に1年以上通い卒業すれば受験資格を取得できます。
介護福祉士の受験資格を取得するには、2009年以降に福祉系高校で指定のカリキュラムを修了し卒業する方法もあります。
日本では、インドネシア・フィリピン、ベトナムの3か国から、経済連携とあわせて介護福祉士資格の取得を目指す実習生を受け入れています。在留期間(4年)のうちに介護福祉士養成学校(2年)、または介護施設での実務、研修(3年)すれば、受験資格を取得できます。
前述したように3年以上の実務経験があり、実務者研修を修了していれば、学校などの養成施設に通わなくても介護福祉士国家試験の受験資格が得られます。
その理由として、実務者研修の内容は、2年以上の養成課程を持つ「介護福祉士」養成校の到達目標と同等の水準で行われるからです。働きながら勉強をするのは大変ですが、独学で養成施設などの学校にも通わずに国家資格を取得できる点は、大きなメリットといえるでしょう。
次に、介護福祉士になるための効果的な対策についてお伝えします。
独学で介護福祉士の資格に合格するのであれば、まずは自分が読みやすいと思ったテキストを1冊選びましょう。もしあなたが勉強にあまり慣れていないなら、図解やイラストによる説明があるテキストがおすすめです。
文字だらけで内容の難しいテキストでは、理解するまでに時間がかかってしまいます。その結果、勉強に対するモチベーションが下がってしまうこともあります。まずは読みやすいテキストを選んで継続できるように心がけましょう。
・テキストを購入する際の注意点
テキストを購入する際は、必ず最新のものを選んでください。介護にかかわる制度や国の方針により、過去の情報が現在では適用されないケースがあるためです。フリマアプリなどで以前に発売されたテキストの購入を検討していた方はご注意ください。
・テキストの内容をアウトププット
テキストで学んだ内容を身につけるためには、問題集を利用したアウトプットが必須です。テキストを読んだだけでは、なかなか記憶には定着しないので
1.テキストで勉強する
2.問題を解く
3.間違ったら解説を確認する
4.問題の内容を解説できるレベルになる
といったように、段階を踏まえて勉強を進めていきましょう。
・最新の問題集と過去問題集をチェック
テキストと同様に、まずは最新のものを選び問題および解説内容をチェックします。ある程度内容が理解できたら、過去の問題集を利用して試験の出題傾向をチェックしていきましょう。過去問を繰り返し解くことで、知識が定着していきます。
最近では、ネット上に無料で試験勉強ができる動画やブログ記事が多く公開されています。そのため、隙間時間を活かしたいなら、動画やブログなどを利用した勉強方法もおすすめです。休憩時間や電車での移動時間など、ちょっとした隙間時間を有効活用しましょう。スマホとネット環境があれば勉強できるので、仕事や家庭が忙しいとき方でもしっかりと勉強できますよ。
この記事では、受験資格を取得する4つの方法や独学でできる受験対策などについて解説しました。働きながら勉強するのは大変ですが、学校などの養成施設に通わなくても、実務を通じて独学で介護福祉士の取得が目指せるのは大きなメリットです。また資格を取得すれば、業務の幅も広がり待遇面の向上にもつながります。資格取得を検討されている方は、今回の内容を参考にしてみてください。