• 喀痰吸引等研修を取得すると仕事の幅が広がる?メリットを紹介!

  • 公開日:2022/12/15

いろいろな職種があるなか札幌で介護のお仕事をされている方はたくさんいらっしゃいます。自分のスキルアップのために新しく資格を取ろうと考えている方は多いのではないでしょうか。介護資格の中で喀痰吸引等資格についてどんな資格なのか、どんなメリットがあるのかを見ていこうと思います。

喀痰吸引等研修とは

介護の現場で必要とされる医療ケアを行うため資格の1つで、介護福祉士の次のスキルアップに役立つ資格とされています。医師や看護師以外の人の医療行為は、原則禁止されていますが喀痰吸引等研修を修了していれば介護職員であっても一部担うことができるようになります。職場によっては資格手当などの形で給与面で優遇があるところもあります。

喀痰吸引等研修は、医療ケアである痰の吸引や経管栄養などを行える介護職員を養成するための研修になります。痰の吸引や経管栄養では、チューブやカテーテルを入れてして口の中や鼻の中、気管カニューレ内部の痰や唾液を吸い出したり、胃や十二指腸、空腸に栄養剤の注入を行います。

痰の吸引や経管栄養などの行為は医療にあたり、介護職員は実施が認められていませんでしたが、2012年に法律の改正があり、研修を修了した介護職員が、登録喀痰吸引等事業者の登録をしている施設や事業所で、医師や看護師が監督している状態で、痰の吸引や経管栄養の医療ケアを行えるようになりました。現在の介護現場では、経管栄養や痰の吸引などの医療ケアが必要な高齢者が増えています。喀痰吸引等研修を修了している介護職員の需要も高まってきています。

喀痰吸引等研修を取得するメリット

喀痰吸引等研修を修了するとさまざまなメリットがあります。まずは痰吸引や経管栄養などの医療ケアが行えるようになりますので、介護士として業務の中でできることが増えます。他の職員ができないことができることで、自身の価値をあげることができます。施設内だけでなく訪問介護での訪問先でも対応することができますので、活躍の場はいっきに広がります。

資格を取得している場合、対応している施設や職場によりますが資格手当が支給されることがあり給与アップに繋がります。喀痰吸引等研修は広く知られている資格であり、研修を修了した介護職員の需要は非常に高く、これから先、高齢者の増加と共に重要性はさらに高まってきます。介護技術の習得や介護経験を積み、介護福祉士を取得した後はキャリアアップに目指せる資格が少ないと言われています。

学びや、次の目標がないとなかなかモチベーションを上げることがたいへんになってきますが、痰の吸引や経管栄養は、介護現場で実践的に使うことのできるスキルなので、学んだことがそのままスキルに繋がりことから、自身の意欲向上やスキル向上のためにも、研修の修了を目指してみてはいかがでしょうか。

喀痰吸引等研修の取得方法

喀痰吸引等研修は仕事の幅を広げることができると注目を集めている資格の1つです。これから先、医療ケアのできる介護職員の需要はどんどん高くなっていくでしょう。受験するための資格や喀痰吸引等研修の取得に必要なカリキュラムなどを見ていきましょう。

喀痰吸引等研修の受験するための資格は、介護施設や事業所で勤務している介護職員であることが条件です。学歴や経験に制限はありません。介護職員初任者研修の修了者も受講し取得することが可能です。介護福祉士であっても研修を修了していなければ、痰吸引や経管栄養の医療ケアを行うことはできません。ですが、2017年1月以降に介護福祉士の資格を取得した方は、実務者研修で喀痰吸引や経管栄養について研修を受けていますので研修の際、研修内容が一部免除となり、実地研修を修了し、申請することで、痰の吸引や経管栄養を扱う医療ケアを一部行うことができるようになります。

講義の内容は、第1号研修と言われるものと2号研修と3号研修の3種類で構成されており、それぞれ基本演習と実地研修の両方の終了によって取得することができます。基本演習には演習と講義があり、講義は50時間あり、演習は項目によって回数が定められています。第1号研修と第2号研修では、不特定多数の利用者を対象とし、第3号研修では自宅に住む重度の障害者である利用者を対象とした研修になります。研修受講者はどちらか希望する研修を選択し受講することになります。

喀痰吸引等研修を実施している事業所は、各都道府県のホームページで確認できます。早い時期に申し込みすることで、受講費用が割引になるところもありますので、事前に資料請求や問い合わせをして情報収集することをおすすめします。研修の合格率は、基本的に公表されていません。第1号研修、第2号研修、第3号研修どれも90パーセントの正答率が合格のだと言われていますが、出題される問題は講義の内容に沿ったものなので、しっかり復習しておけば修了できるでしょう。もし不合格になっても別の日に再試験を受けることができますので再度チャレンジすることができます。

まとめ

痰の吸引や経管栄養の今後、幅広い分野で必要とされるスキルになります。高齢者施設や事業所だけでなく、訪問介護や障害者福祉施設など、いろいろと活躍の場が広がるでしょう。介護士として従事し、次の目標としてや、ステップアップにつなげるために喀痰吸引等研修を受講し習得することを検討してみてはいかがでしょうか。

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