公開日:2023/04/15
介護の資格が欲しいと漠然と思っている人は、どの資格を取ろうか悩みますよね。職場で必要な資格や、今後に生かせる資格など、希望の内容があるかと思いますが、資格の取得難易度も気になるところではないでしょうか?今回は、そんな介護資格の取得難易度について、みていきます。
介護の資格は、取得ごとに難易度が違います。また、取得条件も異なるため、受験可能かどうかも一緒に確認しておきましょう。
介護職員初任者研修の難易度は、介護の資格の中で一番取得しやすい資格になります。130時間のカリキュラムを受講していることが条件で、カリキュラム修了後に、受講しているスクールで試験を行います。試験内容は、受講した内容の確認程なので、難易度は低くなっています。
100点中70点以上で合格ですが、不合格でも何度でもチャレンジできます。難易度も低く、再受験が可能なため、研修受講後は、ほとんどの方が、合格できる資格になっています。また、介護資格の初めての資格として人気で、未経験の方や、家族介護のための受講など、さまざまな人が受講している資格になります。
実務者研修は、カリキュラムを450時間受講すると取得可能です。介護職員初任者研修を修了していると、130時間分のカリキュラムが免除されるため、介護職員初任者研修を取得してから実務者研修を受講するという流れを取る方が多くいます。
実務者研修は、修了試験が義務付けられていないため、スクールによって、試験があるかないかは、異なります。また、試験がある場合も、研修の確認を行う程度の内容なので、研修をしっかりと受講していれば合格することができるので、難易度は高くありません。
介護福祉士は、国家資格になります。そのため、受験には、資格が必要です。介護福祉司の受験資格は、大きくわけて3つの方法で取得することができます。
養成施設ルート、実務経験ルート、福祉系高校ルートの3つです。
養成施設ルートでは、令和8年度末までに卒業した場合、受験をせずに介護福祉士として登録ができます。また、実務経験ルートの場合は、実務経験の他に、実務者研修も必須になります。介護福祉士の合格率は、約70%です。国家資格の中では、合格率が高めになっています。
ケアマネジャーの資格にも受験条件があります。該当する国家資格を持っており、その業務の実務経験が通算5年以上、従事した日数が900日以上あれば、受験資格を得ることができます。
該当する資格は、介護福祉士、看護師、医師、保健師など複数あり、管轄の窓口やホームページなどで確認することができます。合格率は約10%~40%と年度によって変わりますが、直近では、約23%と、介護資格の中では、難易度が高くなっています。
介護の資格の中には、介護の技術だけではなく、それに付随する資格を取得することで、業務に役立つ資格があります。
レクリエーション介護士は、高齢者の状態に合ったレクリエーションを提供できる資格です。レクリエーションの基本的な技術や考え方、企画・応用力を学ぶことができます。レクリエーションは、心身の健康にとてもよい効果をもたらすものです。
業務内容にレクリエーションがある職場では、とても役立つ資格になります。レクリエーション2級は、誰でも受講可能なので、取り組みやすい資格になっています。2級を合格すると、1級を受講することができ、修了試験は難易度も高くないので、取得しやすい資格と言えます。
介護予防運動指導員とは、高齢者や障がい者が、できるだけ自立した生活が送れるように、介護予防プログラムを作成し、運動指導を行います。受験するには、資格が必要になり、介護職員初任者研修修了者でかつ、実務経験が2年以上、実務者研修修了者、医療・福祉・介護系の国家資格保有者になります。
介護予防運動指導員は、介護施設だけではなく、病院のリハビリセンターや、スポーツクラブなど、さまざまな場所で、活躍することができます。また、介護の業務内においても、知識面や技術面で、とても役に立ちます。
認知症ケア専門士は、認知症ケアの実務経験が3年以上必要になります。認知症の方や、その家族、認知症をケアするスタッフの育成を行うための資格になります。合格率は、毎年、50%程になっており、難易度は、少し高めになっています。
また、更新も必要で、更新は5年ごとになります。また、認知症ケア専門士には、初級と上級に分かれており、初級を取得することで、上級にチャレンジができます。
介護食士は、高齢者の食事において、必要な栄養を確保できるようにサポートする資格になります。難易度は低めで、介護食士3級は、誰でも受験が可能なため、取得しやすい資格になっています。
ケアクラークは、介護の事務業務に必要な知識を身につけることができる資格です。合格率は約70%と高く、受験には、参考書の持ち込みも可能です。また、年6回、受験できるタイミングがあるので、自分のペースで受験できるのも、この資格の特徴です。
福祉用具専門相談員は、福祉用具の使い方をアドバイスできる資格になります。高齢になってくると、福祉用具は必要不可欠になります。多くの方に貢献できる資格と言えます。
また、介護福祉士や社会福祉士、理学療法士などを取得している方は、あらためて講習を受ける必要がなく、福祉用具専門相談員として働くことができます。
介護資格の取得は、知識が技術の向上だけではなく、収入のアップにもつながります。職場によっては、手当がつく場合や、スキルアップ・キャリアアップしたい場合に役立ちます。
また、資格を取得していることで、転職の際にも役立ちます。また、働く際にも、おおいに活躍するので、取得するメリットは介護・医療業界で働くにあたってとても有利なものになります。
介護の資格には、さまざまな資格があります。資格を取得することで、現場での即戦力として活躍することができます。また、介護業界ですでに働いている人は、知識の再確認や、キャリアアップにつながります。取得しやすい資格から、受験資格が必要な資格、難易度が高い資格など、さまざまです。自分に合った資格を見つけ、取得を目指しましょう。